- 自動車
- 2016年09月03日
安いのに楽しい!最強の遊び車 ダイハツ コペン

国内では唯一と言ってもいいオープンカーの軽自動車
ダイハツが誇るミニスポーツカー、その名もコペン。ミニスポーツカーといえば、マツダロードスターがおそらく最も有名だが、ダイハツのコペンはそれよりも一回り小さい軽自動車のカテゴリに属している。
軽自動車のカテゴリでツーシータースポーツの車なんて、現行ではコペンくらいしかないだろう。
では、そんな軽自動車という軽い車体を持ったスポーツカーのドライビングとはどのようなものなのだろうか。
スペック

軽自動車のエンジンとしては高回転型
658ccのエンジンから生み出される馬力は64PS。軽自動車だけあって、およそスポーツカーを名乗るには貧弱なエンジンだ。しかし、その最大馬力に達するエンジンの回転数が6400というのは、やはりスポーツカー然としたエンジンだと認めざるをえない。
車両重量
コペンの車両重量は、わずかに850kgだ。グレードの高いモデルでも870kgしかない。この軽い車体に、高回転のスポーティなエンジンを積んでいることこそ、コペン最大の特徴といえるだろう。
トランスミッション
コペンの駆動方式は、当然ではあるがFFだ。その点においては、ロードスターを始めとする他のスポーツタイプの車体に劣るかもしれない。
スポーティーなドライビングに、FRならではのクイックなステアリングを望むのであれば、コペンは決して適した車とは言い難い。
だが、逆を言えば、FRのステアリングにこだわらないのであれば、コペンは安い価格でスポーティなドライビングが楽しめる車であるとも言えるのだ。
軽くて小さいということの意味とは
マツダロードスターやアルファロメオが、運転好きのドライバーの最後に行き着く車だと言われているのは、その車体の小ささにある。それは、ゴーカートの楽しさにも似た感覚で、やはり車体が小さく軽いほうが、より自分が操作している感覚が得られるのである。
いわゆる「一体感」というやつだ。
コペンは決して速い車でも、ステアリングが優れている車でもない。けれども、その小さな車体から得られる「自分が操作している」という感覚は、ドライビングの楽しさを目一杯、感じさせてくれる要素であると断言できる。
日常で利用するには不便
何より不便なツーシーター
まずなによりも、ツーシーターであることが挙げられる。どんなに頑張っても2人までしか乗れないのだ。これでは、友達と旅行に行く時にも使えない。
完全にひとりで楽しむ、あるいは恋人と2人で乗ることしか想定しない人間でないと厳しい。そして、2人であっても、荷物が多くなるようだとやはり不向きである。
ドライビングを楽しむための車、と割り切れる人のための車、あるいは2台目の趣味の車という位置づけになるだろう。
非力な軽自動車
そして、いくらドライビングが楽しめる車とはいえ、あくまでコペンは軽自動車。非力なのだ。
街乗りをしている分には、その非力さは感じないだろう。しかし、峠のような傾斜の激しい坂道を走った時に、その非力さを実感できるだろう。車体が軽い分、他の軽自動車よりはマシだろうが、それでも上り坂ではアクセルを思い切り踏み込む必要があるし、それに対するレスポンスにも不満を抱くはずだ。
もちろん、軽自動車であるメリットもある。それは、維持費用が安いことだ。そういった意味で、もっとも手軽に運転を楽しめる車なのが、このダイハツコペンなのだ。
ベストは2台目の車か

見た目もかわいいコペン
ツーシーターでメインの車としては使いづらいけれど、軽自動車ゆえに維持費が安い。
こういったことを鑑みるに、やはりコペンは2台目の車として趣味で持つ、あるいは奥さんの車として持つのが最適な所有のしかたな気がする。